本日のゲストは、JARFOのアートプロジューサーである、松原知子さんと、JARFOアートアカデミー校長のマリオさんです。
お二人は現在、「伝える」ための媒体の一つとしての、印刷、プリントについて、研究活動を行っている方です。
中でも、JARFOのこの取り組みが注目を引くのは、印刷最初期の機械である、謄写印刷機、俗に「ガリ版」と呼ばれる印刷技術と文化の盛衰の歴史を、現代の風潮である、スピードや効率といった視点からだけでなく、最近言われ始めた、「脱・成長」「脱・文明」といった視点から単に「言葉や事象を伝える」手段としてだけでなく「言葉と共に心を」一字一字刻み付けることのできる手作業機械としての意義と価値を再考しようとしていることである。